60代、おひとりさまのひとり言

日々思ったこと綴ってます

あなたの人生は幸せでしたか?

カケイさんの人生は幸せでしたか?


主人公のカケイさんが

デイサービスで行く施設の

みっちゃんにかけられた言葉です


『ミシンと金魚』

作家さんはほぼ私と同世代

ケアマネをしながらこの小説を書いたそうです


私にも直ぐそこまできてる

『痴呆』『介護』

そして『ひとり暮らし』


物語は主人公のカケイさんの

「かたり」がほとんどです

そのかたりが、何とも味があって

その言葉遣いや、表現が絶妙なんです


読んでて一人で笑ったり、

泣いたりしてしまいました


カケイさんは継母に育てられて

子供の頃は毎日継母に殴られる

腹違いの兄がいる


結婚するけど夫はすぐ居なくなり

その後息子を産む


夫が居なくなると

その弟が毎晩、まぐわい、に来る


カケイさんはミシンで

下着の縫製の仕事をはじめる


そして娘:道子を産むが(弟の子)

道子は疫痢で亡くなる


晩年は息子の嫁さんに

世話になってるんですが

その二人のやり取りが

漫才のようで、面白い!


そして、ヘルパーのみっちゃん!


私はこのみっちゃんが

作家さんなのかなあ?と思っています


ヘルパーからの目線も

表現も読んでて楽しいです


腹違いの兄の、女!

広瀬のばーさんも重要人物です


最後カケイさんは遺言書を書きます

自分の全てを

みっちゃんにと、、、


2時間あれば読み切れます

読みながら自分はどうなるんだろう?と

考えちゃいました


今日は朝からずーと雨です

雨の音を聞きながら

もう一度読みます