60代、おひとりさまのひとり言

日々思ったこと綴ってます

続編『星を編む』



凪良ゆうさんの続編です


これもまたピュアで良かったです
前作の後 小説に出てきた方々がその後どうなったのか
皆幸せになれたのか
心の傷はそれぞれに癒えたのか
読んで安心しました。

この小説家の方は最初から
続編を書こうと思って 前作を書いていたのか、
小説現代に三部にわたって掲載していたようですが


まあ それはどうでもいい



前作を読んでて私が腑に落ちなかった 北原先生と暁海の共助の結婚です
(前作の内容については👆のブログに簡単ですが書いてます)
暁海と櫂の恋愛話は 途中紆余曲折でいんだけど
北原先生が 私の中では謎の人物だったんですね


北原先生は暁海と櫂が通う高校の教師
暁海と櫂が砂場の岩陰で その最中を北原先生に見つかる
でも北原先生は怒らず
二人にきちんと避妊はしてるか、
使うなら自分の研究室を使いなさい、と鍵まで渡す


???ですよね


更に月日が経って ボロボロになった暁海に
共助の結婚を申し出る
体の関係は無しで お互いにお互いを助け合うためだけの結婚
暁海の心はまだ櫂でいっぱいなのに
櫂で溢れているのに


???ですよね


結婚してから東京にいる櫂が病気であることを知り
暁海を東京へ送り出す北原先生
更に花火をみたいという病気の櫂のために
自分たちの家に呼び 面倒を見る


・・・です


私の中では この北原先生が凄く不思議で
どんだけ いい人なのか、はたまた馬鹿なのか、


14も離れてる教え子と一緒になったら
そりゃー毎晩ですよね~
それしか楽しみないでしょ!!


でも私のこの下劣な考えは本当に失礼でした


北原先生自身が、北原先生の過去が、北原先生をそうさせてたんですね
北原先生の人生は挫折、犠牲から始まってて
自分が院生だった時に 
自分の発見を金持ちの友人に取られたり
教職になった時は 妊娠した金持ちの生徒の子を
自分の子だと言い 引き取って育てたり
そして職を失い四国に来て 暁海と櫂に出会い
そこでまた
次の自分の人生を誰かのために犠牲にしていく
そんな方なんです


その考え、行動は北原先生の嫌いな両親の考えで
「 少々損をしてもいいじゃないか
   それより人のために尽くせる人間になってほしいわ  」
親なら誰でも子供にそう願いますよね



月日が経って共助結婚と思っていた二人にも
心の変化が現れます
それは自分が気付くでもなく 相手に気付かされるでもなく
ごく自然に 月日が流れるように、、、


読み終わってほっこり安心しました😊
寒い日にほっこりさせてもらいました


北原先生と暁海さんは 私の知らないうちに
あちこち ちょこちょこ旅行に行ってて
それなりの関係があったようでした


めでたし めでたしです