60代、おひとりさまのひとり言

日々思ったこと綴ってます

彷徨う者たち。



映画『護られなかった者たちへ』本予告(60秒)


震災をテーマにした
佐藤健さんと阿部寛さんのW主演で話題になった映画です



そして続編の三作目です
『彷徨う者たち』

物語の設定は南三陸町
幼なじみだった男二人と女二人の4人の話です


中山七里さんの宮城県警シリーズです
仮設住宅で起きた殺人事件に この4人が
色んな形で関わってきています


中山さんは地方紙の取材に
「震災でほとんどのものを失った人がいて、そうでない人がいる。
 断層はわずかな違いで生じる。それを対比させてかった。」
と話しています


小説の中では 幼なじみ4人のわずかな違いだけでなく
行政のゆがみや 法律が暮らしを脅かす矛盾、
地方議会のあり方、建設業界の癒着、
地方政治は中央よりの構図、
またメデイアの打算など
訴えるものがいっぱいあります


まさに最近のニュースですよね


物語は勿論実在ではありませんが
読んでいて心打たれる小説でした



震災


震える災い



自分も体験した人間として
だんだん記憶が薄れていくのですが
改めて色んな事を思い出し
自分の無力さを感じ
色んな事を考えさせられました


お時間があったら読んでみて下さい