60代、おひとりさまのひとり言

日々思ったこと綴ってます

黄金比の縁 石田夏穂さん📚

石田夏穂さんの📚 初めて読みます


就活の人事の話です


主人公の小野は社内で一番の花形の部署から
人事部に異動させられます
クレーム対応の電話で自分がしたミスによって


異動させられた彼女は
新卒採用チームを担当するわけですが
そこで彼女は会社に不利益になる人を選ぼうとするのです


最初は人事担当の仕事に不満を持っていた彼女も
年数を重ねるうちにあることに気付くのです


顔の黄金比が整っている人は
3年以内に高みを目指して転職すると
だらだら在籍してる人は
顔の黄金比が悪いことを彼女は見つけるのです


彼女の言う黄金比とは
顔の縦の場合は
髪の生え際から眉間、眉間から鼻先、鼻先から顎下が三等分であれば黄金比


横の場合は
こめかみから目尻、目尻から目頭、目頭から目頭、目頭から目尻、目尻からこめかみが
五等分であれば黄金比 になるそうです


第一印象がよくても
ハキハキ応えられても
いい大学を卒業してても
志望動機が的確であっても
顔が整っていない人は彼女によって落とされます
縁があろうが無かろうが
彼女にとっては関係ないのです


彼女はエントリーシートの写真で
既に黄金比を見て決めるようになります


彼女は会社に不利益になるように復讐をし始めるのです


小説の中なので許せますが
会社の人事が本当にこの方法だったら本人も親も啞然ですよね


この本を読んでて
娘たちの就活の時はどうだったんだろうか?
何を基準に内定をもらって
何を基準に落とされたんだろうと思っちゃいました


まあ残念ながらわが家の娘たちは
縦も横も黄金比ではありませんが( ´艸`)


長年の経験で彼女は
裏人事の事も知り始めます
元の花形の部署に戻るために
彼女が最後に取った行動は、、、



若い作家さんですが
辛口の展開で面白かったです


でも就活って
就活生にとっては
一世一代のイベントで
その後の人生が決まるくらい大事なことで
会社の人事担当の皆さんには
真剣に取り組んでもらいたいですよね



私は今のパート先に
何を基準で採用されたんだろう?
聞いてみたいです😁